余談になるが、最近長峰山界隈が私設看板やら赤テープが目立つようになってきた。特にテープ類は、明らかに登山道なのに、何を意味しているのが分からないものが多く見受けられるようになった。
特に困るのが、間違ったルートへのマーキングだ。
例えばハチノス谷西尾根を下る際、ハチノス大滝への南へ下降路がある地点だ。正規の登山ルートはこの地点から南西に伸びている。だが、下ってきたものにすると、まっすぐ南にニセトレースがあるので迷い込んでしまいかねない。ましてやその先の幹に、赤テープがグルグル巻きにされていると道迷いを助長するのも同然だ。
バリエーションルートを楽しむ者は、一般ハイカーの行動にも注意を払うべきとロッコペリはいつも考える。自分たちが楽しむためのマーカーが遭難を招くことを肝に銘じてほしい。申し訳ないがこのマーカーは撤去した。
他にも、山寺尾根を下山路で使う場合、2カ所ハッキリニセトレースがついている箇所がある。夜間訓練で、某有名大学の山岳部パーティーが迷い込み遭難した地点だ。一応、倒木を置いているようだが・・。
話をもどそう。ハチノス谷西尾根の長いロープ場を下ってすぐの地点。登山道に覆いかぶさるように大木がぶら下がっている。ちょうど上がってこられた方が、末端を手すり替わりに頼られたが大きく振り子のように揺れた。
力技ではダメ 枝打ち スッキリ 落下した枯れ木
まずは手前に、力まかせにひいてみるも逆に引っ張り返される始末。同行者のアドバイスで、支点になっている枝を落として、再度引っ張るとテコの原理で折れ、登山道とは反対の斜面に落下した。
10分ほど下ると、厄介な大きさの倒木が2本折り重なって道を塞いでいた。上側の木は大きすぎてとてもじゃないが動かすことはできない。下側の木は朽ちかけなので出っ張りをトリミング。押したり回転させたりしながら、斜面を利用して10mほど下まで引きずっていった。まるで、巨大な知恵の輪をやっている気分だった。
しるべ石まで降り遅めの昼食にする。メスティンでの炊飯は2合が限界だ。ドカベンのようになってしまった。同行者にカレーと牛丼のレトルトパウチを温めてもらう。炊きあがるまで、スキットルのウィスキーを少し飲んで体を温めておく。
ゆっくりの昼食の後は、再び登山道の整備を行っていく。先日ハチノス大滝の氷瀑を楽しんだ帰りに、目星をつけていたのは2カ所ある。そのうちの一カ所がここ。ダコ足のように、それぞれが支えあっている。なので、通行に余計なものだけ除去し、大木は朽ちてから撤去することにした。
もう一つの地点もがここ。この倒木は芯まで枯れているので簡単に撤去できた。軽かったので15mほど下まで斜面を引きずっていけた。
その後、数カ所の細かい整備を行い長かった整備の一日が終わった。すでに、上腕や背筋にだるさを感じている。明日の筋肉痛は確実にきそうだ。風呂でどこまで緩和できるかわからないが、とりあえず「フジ温泉」にむかった。
最高点の標高: 654 m
最低点の標高: 169 m
累積標高(上り): 934 m
累積標高(下り): -1012 m
総所要時間: 06:47:33
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