西滝ヶ谷から水晶谷へ

西滝ヶ谷

西滝ヶ谷から水晶谷を抜け岩塔状バットレスへ

~縦走の鬼と久しぶりに再会、バリエーションルートを楽しみつくす~

2022年4月10日

縦走の鬼ことKumaさんとは、2年前に道畔谷中俣から荒地山に同行して以来になる。この2年間に更に磨きをかけ、オーバーザレインボー(縦走路を2往復)を約43時間で走破した強者なのだ。

ずいぶん前から、蔓延防止が明けたときに、水晶谷へ行って見たいとの連絡を受けていたので、今回それが実現したかたちだ。

とは言え、転落事故から2週間、痛み止めに頼らなくても良くはなっているが、依然膝は完全に折りたたむ事は出来ないし、多少のぐらつきを感じている。なので、今回はロキソニンをお守りにザックに忍ばせての山行となった。

水晶谷の見所は、水晶小滝と大滝とがメインで、後は堰堤越えの続く六甲あるあるのみ。極楽渓からの、布袋岩から岩塔状バットレス基部へのバリルートは、中々厳しいものがあった。今回のGPSのログは、極楽渓から乱れているのであてにしないで欲しい。もし行くのなら、五感を働かせてのルーファンが必要。


Kumaさんは、住吉駅から登りたかったようだが、ロッコペリが無理を言ってエクセル東までバスにしてもらった。7:25発くるくるバスで、エクセル東まで約15分と体力温存。

五助ダムを右手に見ながら、石切道/打越山の分岐までやって来た。

時間があれば、岩塔状バットレスを懸垂で降りてみたいのと、下山予定の西山谷もほとんどの滝を、Kumaさんに懸垂で降りて欲しいので、ザックはフル装備で重い。

残り桜を楽しみながら進むと、なんと自転車を押しながら登ってくる御仁がいた。Kumaさんが気さくに声を掛けると、最高峰まで行かれるとか。色んな楽しみ方があるものだと感心しながら進むと、落花した椿に彩られた名も無き池があった。

住吉道の石畳を歩くのは何年振りだろうか、過去には一度しか歩いていない。池から5分ほどで右岸への分岐点に到着。水晶谷へは右岸線に進んで行く。

序盤の堰堤は、一気に巻くようにハイキングコースが付いている。踏み跡は途切れがちだが、流れに従って登っていく。

進んで、一枚岩の手前に一本橋が掛かる地点に到着。どうやら左岸からの回り道のようだ。そのまま、左手の尾根を乗越すように進んで、西滝ヶ谷へと向かっていく。

ぼうっとしていると、そのまま尾根を登っていってしまう。周りに注意しているとペイントマーカーがあるので、そこから西滝ヶ谷へと下っていく。

分岐からすぐ、「西滝が谷砂防ダム」に到着する。このルートの実質上の入渓地点となるが、ロッコペリとしては、住吉川の分岐からジャブジャブ遡行したい気持ちもあるので、暑くなってから来てみよう。

堰堤内は、広い砂地になっていてとても開放的なエリアだった。

Kumaさんは、邪魔だからと初めからヘルメットをかぶっていたが、ロッコペリはここで装着する。青空も澄み渡るいい天気に加え、いい雰囲気の広場のおかげで気持ちのいいスタートとなった。

すぐ右の枯れ木には、黒と白の鳥肌もののキノコが生えていた。颯爽と進む先には、トロッコの台車らしきものが転がっていた。

Kumaさんいわく、今やランドマークなんだそうだ。元機械屋としては、つい軸受けの構造に目がいってしまう。

足元には白い可愛い花が群生していたが、二人とも花には疎く名前をしらない。たしかネコが付いていたような・・まあいいか。

ルートは堰堤の右岸をへつるように巻いていく。滑落のトラウマがあるので、なんてことない場所でも慎重になってしまう。天端に登ると、右上面に大崩落地点が見えてきた。西おたふく山の崩落だそうで、上部の際を登山道が通っているとのこと。

堰堤内からは大崩落の様子が良く見えた。大量の土石流が堰堤内を埋め尽くしているのを見ると、堰堤が災害を食い止めているのがよくわかる。

進む上流は濃い藪に覆われていたが、左岸にしっかりと踏み跡があったので問題はない。藪を抜ければすぐに右岸へ飛び移る。

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