裏山をぐるっと散歩

途中、尾根の西側に真っ白な花をつけた樹があった。もうほとんどの花が散っているので、ひときわ目立っている。

この辺りの笹薮は、踏み跡がしっかりありお行儀がよろしい。この先で、胸位まで生育している所も通過する。この尾根の笹はさらに背丈まで伸びるので、夏には藪こぎの醍醐味が味わえるだろう。

大木から一枝だけ生えていた。可憐な花だ。たしか馬酔木だったかな。

「電話」と書かれた、石柱がアイスロードへの転進点。しばらく苔むした階段を下っていく。以前より通行が増えたせいか、踏み跡もしっかり固くなっている。

トワイライトゾーン。昔読んだ小説のせいで、いつもこのトンネルを通るたびに思ってしまう。

トンネルの先にはヤマブキが咲いていた。菜の花や菊、ミツマタの黄色とは違うヤマブキの黄色には、なにか特別なものを感じる。

旧六甲架空索道のプラットフォーム前に咲く「シャガ」。この手の花で一番最初に覚えた名前。アヤメ科に属し、人の手が介在しないと自然には存在しないらしい。

つまり、シャガの咲くところは、かつて人の営みがあった所ということになる。

その先で、巨大なボルトナットが転がっていた、重量にして2㎏くらい。どこからころがってきたのだろうか?

のんびり散策もドライブウェイにておしまい。あとは六甲川沿いを下って行きます。

六甲大橋下の交差点をはさんで、新旧の標高を示すものがあった。4mも差があるようには思えないが、この辺りの曖昧さが好きだ。

大月地区を抜け、公園脇を抜けると見事な紅葉の樹があった。恐らく枯れかけているのだろう。紅葉の樹は、枯れかかると葉が赤くなると聞いたことがある。

さて、いつもの銭湯で汗を流すとしよう。脱衣場や湯船での会話はもちろんコロナ一色。

「わしら、年金暮らしやから何とか食っていけるけど、店やってるものかわなんやろなぁ~。ホンマに何か月ももたんでぇ~。自粛解除になった時には、何にもなくなってるわぁ」云々。ロッコペリも色々言われている自営業者の一人。こんな所に理解者がいてくれたなんて、何だかいい一日で締めくくれた。

よし、頑張るぞ!

コメント