ミスはあったが、三又の大木のうち二又分は切り落とすことができた。切断とともに、大音響を響かせてルンゼに墜落していくのはなんとも痛快だった。枯死しているおかげで、墜落するだけで良い具合に折れてくれるのは後処理が楽だった。
撤収時間は14時を目標にしている。逆算し13時を過ぎた頃がタイムリミット、懸垂下降で下り遅めの昼食にする。実は、この時点でカメラを落としていることに気が付いていない。
撤収時間が来たので、今日の成果をカメラに収めようとファスナー付きポケットに手を伸ばしたら、ファスナーは閉まっているのにカメラが見当たらなかった。
あれこれ考えている時間はない。すぐに、今日作業のために通ったルートをもう一度辿ることにする。
結果、奇跡的にレンズキャップを落ち葉に見つけることが出来た。丁度、最後の懸垂下降で下っている辺りだった。レンズキャップには大きな凹みが出来ていた。
キャップの凹みと、懸垂するほどの急傾斜なので、はるかチョックストーン滝下まで落ちたと目星を付ける。
はたして20m以上落下してTG-6といえど、カメラ自体が無事であるのか心配だ。撤収時間はとうにすぎているが、最悪メモリーカードだけでも回収したい。
水面の落ち葉を木の枝でよけ、目を凝らすと釜の水中に赤いものが沈んでいるのを発見!木の枝でそっと動かすと確かにカメラだ!!水深は股下くらい。写真にはすでにカメラが写っている。
泥と沈殿した落ち葉で何度が見失うも、執念の捜索で無事カメラを救出!!ケースの樹脂割れや筐体の削れはあったが、電源を入れると普通に動作した!期せずしてTG-6の防水・耐衝撃性能を証明した形だ。本当に良かった!
下山開始が15時30分と大幅に遅れてしまった。写真では明るいが、すでに周りは薄暗くなっている。ここでケガをしては元も子もない、ゆっくりと安全を確保しながら確実に下っていく。
今日の日没は5時12分、勝手知ったる杣谷道なので後は何とかなる。途中、無名の滝のそばに珍しいオオツノカメムシがいた。本来越冬するために樹皮の裏に集団でいるが、この個体は春を先取りして這い出したのか?少し早いような気がするが・・。
今日は9時間の長丁場の山行だったが、なんとかヘッデン無しで下山。山友さんと別れ、いつもの銭湯でゆっくりと湯に浸かることにする。
この調子なら、苔のルンゼの第二期整備は意外に早く竣工しそうだ。
※ログは、途中で一時停止したままだったので片道分のみ。
最高点の標高: 549 m
最低点の標高: 83 m
累積標高(上り): 571 m
累積標高(下り): -109 m
総所要時間: 02:48:17
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