有馬四十八滝の滑滝と白石谷遡行
~渇水からの荒天予想の中、沢登りを存分に楽しむ~
2022年7月3日
耐暑トレーニングと称して、歩荷トレ&テン泊などしていたせいで、すっかりブログの更新がおろそかになってしまった。加えて、山仕事のお手伝いも新たな局面に入り、週末はあれこれ忙しくさせて頂いている。と言いうことで、現状は諸活動とブログ更新のジレンマにもがいてます(笑)
8時スタートの予定が、大規模な線状降水帯が通過する見込みなので1時間ほど様子を見てみる。雨脚は以前強いが、レーダーでは30分ほどで止む見込み。どのみちシャワクラ予定なのでスタートすることにした。気になる増水だが、有馬川の水量を見ても、濁りはあるものの水量は普段と変わらない。
上流でまとまった雨が降った可能性もあるので、川の様子を見ながら白石砂防ダムまでやって来た。滑滝は、ここからダム湖をへつっていくことになる。
ダム湖の湖面ギリギリをへつるのは、いきなり道が崩落しないかいつもヒヤヒヤしながら通過する。巻き道も倒木のせいで、少し面倒になっている。アカハラも元気に生息していた。
巻き道からは、右手方向の沢を詰めて行けばすぐに滑滝に出会う。今日は天気が悪いので、滝はいつもより凄みを増している。
元々フリクションの良い滝なので、一段目は問題なく登れると思うが念のためロープを用意する。シャワクラを期待していたが、時折りまとまって降る通り雨に濡れるほうが多い。
二段目は流心を静荷重で攻めるも、岩自体が腐っていてことごとく剥がれ、逆層ゆえか大きな塊で崩落してしまう。写真を見比べると分かるが、大きく滝が変形してしまった。
大雨が降れば、さらに滝が崩落しそうなくらい風化していた。とてもじゃないが、危なすぎるので右岸を登ってもらう。
三段目は先ほどと違ってフリクション復活、沢足袋初投入のKさんに先行をお願いする。真夏とは言え、雨や飛沫に濡れ続けると体が冷えてくる。全員が登り切ったところで小休止を取る。
この谷も最後まで詰めたいが、今日は白石滝方面がメインなので、ここから懸垂下降で折り返していく。
摩耶東谷で練習した懸垂下降の復習をかねて、全ての滝を下っていく。下降中に振られないように、ルートを見極める目も養っていく。
滑滝で意外に時間を喰ったので、白石滝前で短めの昼食をとり早々に白石滝へ取付いていく。
一段目は滑りやすいが、細かいスタンスを丁寧に登ればクリアできる。上がってすぐの2段目は、ドボンが怖いからと壁に逃げると詰まるので、水際のスタンスを拾うのがよい。三段目はどこからでもクリアできる。
白石滝を抜けると堰堤左岸に巻き上がるが、その手前に練習に最適な1.5mほどの小滝が続く。小滝といえど、なかなか手ごわいのでいい練習になる。
堰堤を巻いたり倒木群をぬけたりと、次の白竜滝までジャブジャブ楽しんで遡行する。
白竜滝の一段目は、ややぬめりがあって落ち口がスラブになっているのでいやらしい。メンバー2名がトップから滑落したが、運動神経がいいのでクルリと反転して、すべり台を滑るように落ちたのでケガは免れた。
二段目は時間的に余裕が無いので、あっさりと巻いていくことにする。
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