油こぶしの整備

油こぶし整備

油こぶし~寒天道の整備

~8月に油こぶしを下った際に、あまりにも登山道が薮化していたので整備に行く~

2022年9月25日

台風一過で涼しくなったので、気になっていた油こぶしの整備に出向いたが当日は夏日の様相。現地入りする前に大汗をかいてしまう。

ただ、油こぶしで予定していた場所は、全て刈込機にて綺麗に刈りこまれていたので、こちらの出る幕はなかった。本当にありがたいことだ!

代わりに、渦ヶ森方面の寒天道はまだ未整備の場所が多くあるので、予定を変更し整備を行った。
気が付いたのは、ここ数年植生が変わったのか気温の変化か分からないが、モミジイチゴなどの棘植物が増えた気がする。おかげで、整備においても痛い思いをすることになる。果実は美味しいのに・・・。

そんな訳で、最近刈払い機を購入するか真剣に悩んでいる。


今日は、アクセスのよい油こぶし整備なので、のんびりと六甲駅を後にする。気温は夏日だが、見上げるとうろこ雲が出ているが秋空とは程遠い。

故障で7月から運休していたケーブルも、9月8日より再開したと思ったら、再度故障で10月2日より無期限の運休に入った。台車交換、または台車補修のいずれも1年はかかるそうだ。

ケーブル下駅から、さらに坂を上っていくと老人ホームが立ち並んでいる。その道路わきのガードレールに、きれいな黄緑色をした蛾がとまっていた。順にヨツモンマエジロアオシャク、クロモンアオシャク。

登山道に入ってすぐにヤマガラが、道の真ん中でウロウロして逃げようとしない。かなり近づいても、ご覧の通りだ。ヤマガラがヒバリのように偽傷行動するとは思えないが、別の日に通った人も同じ行動を見ている。近くに卵でもあるのだろうか?

進んですぐ、とても素敵な木漏れ日があったので思わずシャッターを切った。

つづら折りを上っていくと倒木があった。またいでも通れるが、邪魔なので撤去しておく。

髙羽道に続く水平路から分岐し、最初にお目見えする鉄塔先の階段は、足元が見えないくらいに草が生い茂っていたのに、すっかり整備されている。この調子だと、この先もこちらの出る幕はないかもと思い始める。

予想は的中し、展望広場までの笹薮は綺麗に整備されていた。機械化のなせる業と感心しながら階段を上っていく。本来は、この辺りを集中的に行う予定で道具一式を担ぎあげたので、整備エリアを寒天道に変更することにした。

油こぶしから寒天道に入ると、すぐに藪に覆われていた。油こぶし三角点の手前では「とげとげの木を切ってくれてるんですか?」と、下って来た老婦人から声を掛けられたのは、それだけ皆さん手を焼いているということなのだろう。

寒天道では順に刈り込みながら下っていくが、結構ハイカーが上がって来られるのでイノシシと間違われないよう、ラジオを鳴らしながら作業を進めていった。事実、ある男性が草刈りの音をイノシシと勘違いして、びくびくしながら降りてこられて「怖くて登り返そうかと思ってた」と、安堵されていた。

藪のなかに、その寿命を全うしたアケビコノハが眠っていた。生きていたら見つけることは出来なかっただろう。枯葉そっくりな前翅と警戒色の後翅が特徴だ。

3時間ほどがむしゃらに整備し、体力的にもきつくなってきたので下山することにする。途中に栗の実が沢山転がっていた。そのほとんどが採りつくされたものだが、一部に立派な実が残っていた。

土建業者の入り口のモニュメントは、どうしても千と千尋の神隠しを思い出す。作業は、一部やり残しはあるが、いい汗かいたので今日はこれでおしまい。

合計距離: 9.93 km
最高点の標高: 641 m
最低点の標高: 45 m
累積標高(上り): 714 m
累積標高(下り): -721 m
総所要時間: 06:42:17
Download file: 20220925_油コブシ.gpx

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