杣谷道から掬星台へ
~霧中の生物観察~
2020年06月14日
土曜夜半までの雨と、日曜は終日雨の天気予報に山行はあきらめ、ゆっくり目の朝を迎えた。ところが、窓の外は薄日が差し込み、ところどころ晴れ間も見える天気にしてやられた感じ。
昆虫観察には遅い時間だが、霧中の蜘蛛の巣なら綺麗に見えるだろうと、知人に声をかけ昼前から杣谷道を経由して掬星台に向かった。
摩耶東谷、杣谷など数か所の徒渉地点はどこも水没状態で難儀する事に。
最近ロッコペリが生物観察にハマっているのは、マクロ性能の高いコンデジを新調したからに他ならない。レンズ前1cmで撮影できるのは魅力だ。
気味悪い生物でも、マクロで撮ると、なんと表情の豊かなんだろうかと感動しっぱなしなのだ。(嫌いな人にはどうでもいいこと)
というわけで、山行の記録よりも生物観察の記録が多くなってしまった事はお許しいただきたい。
【カノコガ】杣谷登山口に向かう途中のフェンスに、早速キレイな蛾がいた。結構な風に飛ばされないよう懸命にしがみついている。新機種の小手調べには丁度よい被写体。
長峰山も標高400mを過ぎる辺りから濃い霧に覆われている。
【ニホントカゲの幼体】ぼってりしていて可愛い。しっぽにかけてのブルーラインが素敵。体温を上げるためか黒いシートの上でちょろちょろしていた。
【ヤマアジサイ】植物には疎いので多分そうだろう
【ヨコヅナサシガメ】見たかった大型サシガメのひとつ。杣谷道の案内板の裏をのぞくと張り付いていた。
ただ、体表面に赤ダニ(タカラダニ)に寄生されており痛々しい。他の生物の体液をサシガメが吸い、そのサシガメの体液を赤ダニが吸うというややこしい関係。
カタツムリは無事に逃げおおせたようだ。
【ヤブキリの幼虫♀】 まっすぐに伸びた産卵管が刀のよう。成長するにつれ肉食化していく。山寺尾根への分岐そばにて。
杣谷川の徒渉地点も水没し、徒渉に手こずる。
【リンゴドクガの幼虫】ドクガといっても毒は無く、モヒカンがとてもユーモラス。カシワマイマイの幼虫同様にお下げ髪がかわいく見える。
顕微鏡モードなるものを使ってみる。どれも笠径3mm~5mmと小さいキノコ。肉眼では分からないものが、このようにハッキリと見られるのはやはり嬉しい。
ここの徒渉地点もご覧の通り水没している。やや下流から飛び移るようにして渡った。
同定不可。背からの写真を取っておくべきだった。足元で堰堤からのしぶきに耐えていた。
杣谷道で有名な滝も、いい感じの水量で見応え十分、常にこれくらいあるといいのだが。
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