摩耶東谷右俣

寒波が流れ込むと、真っ白な壁になるこの滝も少雨のせいでお湿り程度でしかない。

その下、石組みの谷止めになにやらマーキングがしてある。土木管理の一環だろうか。まさか堰堤工事の調査でないことを祈る。

今では見所の一つとなっている倒木。心なしか樹勢がないように見える。

順調にロープ場、ゴルジュ地帯そして摩耶遺跡(第四堰堤)を通過する。

二条の滝の下、宝珠の定点観測を行うも問題はなし。かつて摩耶東谷が旧天上時への参詣ルートであったことの証。

展望岩にてお昼にする。といってもおやつの時間だ。帰ってからだと面倒なので、湯が沸く間に装備の整頓を行っておく。

最近ハマっているパスタ。早ゆでタイプで湯が沸けばすぐにゆで上がる。残り湯は、ポタージュ系のスープを作るのに使える。ただ、今回のクラムチャウダーは失敗。アサリ風味のカマボコの食感が気持ち悪かった。

片づけをし岩の裏をふと見ると、黒猫がおとなしくすわっていた。ああ、ネコの餌をやる例の人がやってくる時間だった。

なぜ摩耶東谷と山寺尾根西尾根だけに、猫えさのゴミが散乱しているのだろうか。実はロッコペリは、この人の仕業と推測している。現行犯ではないので推定無罪だが・・物証は全てその人を示している。今度あったら、遠回しに話をしておこう。

以前大規模な清掃を行ったが、ここもまたゴミで埋まりつつある。そればかりかこの吾人、最近は至る所で不法投棄を行っている様子だ。今では、この人に腹立たしさを感じるより、悲しく哀れな老人と思うようになった。

カンガルーの木に挨拶をし、無事に下山できたことを報告する。登山口のフェンスには「不法投棄調査中」の看板があるがその下にゴミが溜まっているのは悪いジョークか・・。

なんだか最後はゴミの話になってしまったが、私を含め、多くのハイカーが清掃登山をしていただいているのを知っている。この六甲山という素晴らしい山域は、登山者一人一人の手で守っていけたらと常に思っている。

合計距離: 5.88 km
最高点の標高: 613 m
最低点の標高: 139 m
累積標高(上り): 674 m
累積標高(下り): -667 m
総所要時間: 05:55:01
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