序盤でつまづく有馬四十八滝巡り

昼食後、堰堤を越えていく。左岸の藪が密集して煩わしく見えたので、右岸に逃げたが、これが間違いのもと。ひどい髙巻きを強いられる。

右岸の巻きも、土のうをつかんでよじ登るような感じ。ようやく天端に立って下流を見ると、20m程の断崖。対岸の左岸をみると何やら階段が見えるではないか!

左岸から巻くのが正解だったようだ。足場の悪い土のうを下るわけにもいかないので、そのまま尾根を目指してよじ登っていった。これがかなり骨の折れる行程だった。

そんな訳で、尾根にのってからも写真を撮る余裕はなし。適当に巻くこと1時間。脱出地点を悪僧谷と滝川との合流点としたがったが、かなり上流にでてしまった。下流の鼓ヶ滝方向へ進んでみる。

一応この堰堤から下流へ道が続いているので、後日探索してみようと思う。

来た道を戻り、左岸沿いに進むと徒渉地点があった。CDに手書きで案内がある。

向いの小谷へ徒渉せよという事か。

徒渉地点からの射場山堰堤

上手い具合に飛び石をおいてくれている。と言う事は、それなりに通行があるという事だろうか。

小谷の先に三段の谷止めがある。この最上段を六甲登山道(紅葉谷ルート)が通っている。谷止め左の境の岩塊に取付く。

なんと取付いてすぐ、体重をかけた瞬間、高さ1.5mほどの壁がごっそり崩落し飛び降りる羽目に。もし、その上から全体が崩落していたらと思うと、肝を冷やした。いや危なかった。もうこの辺りは、風化でボロボロだ。

脱出後、頑張って極楽茶屋跡を目指すも、時間と体力が残っていないので、有馬温泉に下ることにする。幸い復旧工事の人は、14時には下山するようだ。途中、激闘の悪僧谷周辺を見返す。

朝、登って来たここから再び下る(写真11枚目)。結局、目的の滑滝や白石谷へは行けず、一日中迷走した山行だった。しかし、得るものも多く次への足掛かりになったので、これはこれで良しとしよう。

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