平野谷東尾根

驚いたことに合流地点からは、鵯越駅そばの「高齢者ケアセンターひょうご」のオレンジ屋根と菊水山が同時に見渡せた。

笹に埋もれていた基準点№1133。実はここからもポートタワーが正面に見える。虫よけ対策すれば、絶好の花火スポットになりそう。

平野谷東尾根は、隠れピーク&コルなどがあり軽快なアップダウンを繰り返しながら標高を上げていく。途中役目を終えた道標がここにあった。通報プレートは【ち57-5】。ここは、再度谷側(一休庵)から平野谷への乗越地点。

こうしてみると、このルートも昔はコースとして整備されていたことがよくわかる。人が入っていた頃は道が踏まれ草も生えず、防火帯としての機能を維持していたのだろうが、今では笹薮が所々に繁茂している。

取付きから1時間ほどで、この尾根唯一の岩場っぽいところが出てくる。その先10分ほどでこれも唯一の鉄塔がでてくる。鉄塔を過ぎると二本松林道はすぐそこ。途中の道標も判読不明。通報プレートは【ち57-7】。

進んですぐ、行き止まりと書かれた道標、通報プレート【ち57-9】から二本松林道へ下っていく。見づらいが道標の一面には「林道は左」と落書きがある。

ここを下る人を意識して書いたのだろうが、登ってくる人のことは全く考えていない。地理に不慣れな方が林道から登ってくると、間違って左に進んでしまうかもしれない。その先は再度谷側へ向かう枝尾根へつながっている。

平野谷東尾根は二本松林道の峠で終わる。ここからは、七三峠に向かわず猩々池方面に下っていく。

二本松林道と途中にある特徴的な場所から再度山方面に向かう。この場所の先に通じている七三峠トンネル(老朽化により閉鎖)は七三峠の下にあって立体交差となっている。七三峠周辺の時代ごとの変遷については「七三峠トンネル」に詳しく出ている。

現在は社会福祉法人きょうどう「ソーシャルコープひょうご」のシイタケ栽培の再度山作業所になっている。販売もされてるようなので、気になる方はHPを参照頂きたい。

平野谷東尾根から続く青ペンキの「落書き」。明らかな登山道にここまで執拗なマーキングをするのは、もはや病的な自己顕示欲の塊といっていいだろう。何度も言うが「山を汚すな!」だ。

縦走路を乗越して、再度山公園でトイレを済まし胴川梅林にやってきた。保久良山や岡本公園の梅は見ごろを迎えており、こちらも期待したがどうも様子がちがう。見ごろには早すぎたのか、何というかうら寂しい感じが漂っている。

実際、咲いている木を見ても老木で樹勢が弱く、枝の半分ほど枯死しているものも多くあった。ここで観梅しながらのお昼を企てていたが、数か所の東屋はすでに多くのハイカーが食事中、あきらめて梅林を後にする。

洞川湖のほとりを抜けていくと、ひだまりで釣り糸を垂れている人が見えた。ロッコペリは一切釣りはできないが、出来たら楽しいだろうなと思いつつ進んでいく。

洞川湖も渇水のせいなのか、水面を渡る風に何とも言えない臭気が含まれていて長居できる雰囲気ではなかった。

学習の森前の洞川線を進み、奥再度ドライブウェイ(神戸箕谷線)を渡り分水嶺越林道へと入っていく。

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