石英脈(水晶)を探す
~杣谷道から岩ケ谷へ~
2020年08月02日
姫路の市川での鉱物採集以来の水晶探し。杣谷川の河原の花崗岩をルーペで観察すると、1~2mm程度の水晶を含むガマ(晶洞)が結構見つかる。
六甲山は花崗岩でできた山で、水晶山や水晶谷など水晶にまつわる名前もある。知り合いの古老からは、小学生の頃に青谷辺りによく水晶を採りに行ったとの話を聞く。ただ、よく行った割りには場所を覚えていないのが残念。
地理院の地質図からは、木ノ袋谷周辺や長峰山にかけて東西に石英脈の分布が見て取れるが、ネットを見る限り水晶が採れる情報はどこにも見当たらない。
杣谷道で堰堤を髙巻く時にも、よく見ると大きな石英の露岩を観察できるが風化が著しい。
ということで、今回は岩ケ谷の遡行をメインにし水晶探しは「何かあったらいいなぁ」程度の気持ちで向かうことにした。とはいえ鉱物探索なので、ホジ棒やロックハンマーなどはキチンと装備している。
朝から蝉がギンギンに鳴いている。今日は暑くなりそう・・・というか、もっと早く出るべきといつも思うがなかなか難しい。
阪急六甲駅から30分、杣谷道登山口に到着。すでに汗だくで先が思いやられる。
杣谷川の徒渉地点。水量はまあまあかな。この季節、下流すぐの釜に裸族が出るので女性は注意。初老の日本人男性だが、全裸であおむけに浮かんでいることがある。どうみてもわざとしか思えない。
実はこの見えている小滝でも外国人裸族を目撃することもある。目が合うとすぐに隠れるが、朝から一物を見せられ不愉快にさせられる。
知る人ぞ知る、摩耶堰堤(副)内のビオトープ。沢山の小魚が棲んでいる。堰堤より伏流水が吐出する地点は透明度抜群で水遊びにはいいかも。
この地点から、杣谷道東面の石英脈の露岩帯の調査を行う。小一時間ごそごそやってみるも、特に成果は得られなかった。大きな塊を見つけても雨による浸食と風化が進み、チョークの粉のように粉砕されてしまう。
杣谷道から岩ケ谷へ向かう。まずは摩耶第五堰堤にて昼食をとる。堰堤のお陰で阪田岩は見る影もないが、上に立つと杣谷道を俯瞰できる眺めは素晴らしい。
堰堤の鋼製フレームからの風景を借景として洒落てみる。
堰堤抜けてすぐのF1。今日の足元は沢仕様でないのでドボンは避けたい。ヌメヌメの右岸より小さく巻いていく。
先の大雨で川床が削られたのか、明るい渓相で水質もよさそう。
続くチョックストーン滝も、濡れたくないので手前から右岸を巻いていく。
二俣地点。本流は左俣へ、右俣はブラックフォールを経てジェンガフォールへ。
突然左手の斜面をウリボウが駆け抜けていった。親イノシシを警戒するもどうやら単独で遊んでいたようだ。
右俣の入って最初の9m程の滝。上部が少し面倒だったような記憶があるが、今見るとすんなり行けそうな自分がいる。少しは成長したのかな?
進路は左俣に。普通に巻いていけばいいのに、わざわざこの大岩を乗り越えていく。
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