木ノ袋谷から寒谷北尾根P608北コルへ
~北コルからは寒谷を遡行し、掬星台下へ抜け、山寺尾根西尾根にて下山する~
2018年5月6日
※過去の記録を移行。一定期間公開のあと、正しいタイムラインに修正します。
以前から木ノ袋谷ルートに、行ってはみたいと思っていたけど、やはり谷は苦手(昔、川で溺れたから)だ。しかし、地形図には寒谷北尾根に向って多くのルンゼや尾根筋があり、苦手克服にはもってこいの感じ。
寒谷からは左俣を適当に登り詰めたが、詰めに近づくにつれ、バッテリーや古タイヤなど古いゴミだらけなのにはうんざりさせられる。恐らく夜に車で来て、不法投棄したものだろう。現金だけ抜き取られた財布も2点拾得、下山時に護国神社横の篠原北町交番に届けておいた。カードや免許証類は残っているので、車上荒らしのプロの仕業だろう。
距離は短いが、運動不足の体にはこれぐらいが適当と言い訳し、山寺尾根西尾根からのんびり景色を楽しみながら下山した。
阪急六甲を北に進むと、「六甲山登山口」の交差点にでる。ここの三角地帯は、土屋ホームさんが手入れされているので、信号待ちの短い間だが四季折々の花を楽しむことが出来る。本当にありがとうございます。
ご無沙汰の仙人は春仕様、汗だくで下っていた。毎日歩く理由を尋ねると、親不孝した亡きお母様の為に、毎日天上寺にお参りしているとの事。60歳で始めて1000日のつもりが、すでに4000日を超えたそう。
先日バスに乗ろうとしたら、乗車拒否されたと怒っていた。なのでいまはJR六甲道まで歩いているとのこと。「まぁ、ホームレスのような人相風体ではさもあらん。臭いもきついし、たまには風呂に入らんとあかんで」と、冗談を言っておいた。仙人さんいわく「先日、桜谷で滑って川に落ちて全身ずぶぬれになったから、それで十分や」と、うそぶいている。
※仙人さんは2020年3月にお亡くなりになりました。ご冥福をお祈り申し上げます。
初夏の爽やかなスタート。しかし、なまった体から汗が噴きだし登山口までにずぶ濡れ状態。カンガルーの木に挨拶しながら杣谷川にさしかかると、オオアオイトトンボがせわしく飛んでいた。
今日は鉄階段を登らず、摩耶第二堰堤副堰堤へ降りていく。左岸をへつり気味に進んで、主堰堤の銘板を確認する。単純にこれが見たいがための寄り道だ。
だらだら進んで、木ノ袋谷の入り口までやって来た。早速Ⅾ1は左岸から越えていく。古いトラロープがあるが特に必要はない。
ミニゴルジュを抜け、Ⅾ2は右岸から越えていく。右岸袖天端のフーチングの水抜きに、丸太が刺さっているので足場に使うとよい。
木ノ袋谷は堰堤を越えるたびに、その風景が全く異なるのが面白い。今日はⅮ3の左岸袖天端から右岸袖天端に抜けることにする。身軽なら、左岸の天端から飛び降りることもできるが、2m以上あるので場合によってはジ・エンドの可能性がある。
Ⅾ3を越えると左岸壁に、何かを隠すように謎のシートが掛かっている(※残念ながら現在は外れている)。気になる方はめくってみると良い。
いよいよⅮ4手前の右岸に、目的のルンゼがお目見えする。念のためヘルメット等身支度を整え取付く。いきなり立ちふさがる壁になるが、近づくと意外にも斜行しながら登れることが分かった。
壁を登ると、堰堤工事の残置物だろうか赤いドラム缶が転がっている。足元が悪く、なかなか歩き辛いが、斜度はまだそれほどきつくない。
すぐに両岸が迫り凄みが増してくる。水は岩の表面をなめる程度でかえって滑りやすく、この辺りから徐々に斜度がきつくなる。
大きなチョックストーンの右横を登る。奥にナメが光っている。岩壁は風化し、バラバラと剥離してホールドしにくい。
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