酷暑の高御位山縦走
~深酒翌日に登る山ではない・・暑すぎて写真を撮るのを忘れる始末~
2022年9月4日
実家の姫路に寄った際の、定番ルーチンで高御位山へ。前夜、幼馴染みらと深夜までたわいもない話で盛り上がり、深酒をしてしまった。
台風接近で、風のある涼しい山行を期待していたのに、風のない酷暑で先が思いやられる。酒が体に残っているわけではないが、やはり暑さで曽根駅から登山口までの足取りは重くなる。
ご存じの通り、高御位山は岩盤の岩山。登山口から稜線を経て山頂に至るまで、さえぎる物のほとんどない縦走路だ。焼き付ける太陽を避け、たまにある木陰に行くも、スズメバチが絶賛営巣中だったり、他のハイカーが居たりと避暑には苦労させられる。
今回の、下山後の宝殿駅までの長いアスファルト歩きは、蜃気楼が出来るくらいの暑さの中、体力をゴッソリ持っていかれてしまった。酷暑の中、高御位山登山はハードな耐暑トレーニングには最適なのかもしれない。中盤以降、暑さのせいで写真すら撮る気が起きなかった。
曽根駅から裏道を歩いて、鹿島口までやってきた。ここからが、鹿島神社までの参道の入り口になる。台風接近中なのに、この暑さと青空はなんだ!
高御位山の山頂を右手に見ながら、山門まで太陽に焼かれながらアスファルト歩きが続く。高御位山をフルで楽しむためには、やはり車があった方がいいのかも。
チタン製鳥居前の駐車場は、すでに多くの車で埋まっていた。
いつもは、鹿島口交差点からすぐの中所登山口から登り始めるが、今回は初めて本殿からのルートを選んでみる。初めて訪れた鹿島神社だったが、その規模の大きさに驚いた。朝から多くの参拝客が山門に吸い込まれていく。
門前ではかしわ餅屋が軒を並べ、つぶあん、こしあん、よもぎ、焼きもちなどバリエーションの多さにも感心した。
本殿への鳥居をくぐると、暑さ対策でミストシャワーが設置してあった。神社でこんな設備は見たこと無い。山門の階段わきには、最近建立された石灯籠が所狭しと並び、山門の大理石でできた狛犬まで寄贈されるに至っては、御利益受けた方が本当に多いのだろう。
鹿島神社からの取りつきは、本殿向かって左手のこの鳥居から進んで行く。登るとすぐに古い山道にでるが、先ほどまでの豪華さは無くなり荒れた感じが少し寂しい。
古い山道を左にそれると、百間岩が見えてくる。すでに帰りたくなるような日差しだが、岩場では照り返しもあって更に厳しいだろう。数人の姿が見えるが、登ろうとしているのか降りて来るのかわからない動きをしている。
予報では、家島方面のさらに南西には台風が来ているはずなのに、全く風がないのはどういうことだろうか?靴底が溶けそうな岩肌を登りきると、すでにドングリが出来ていたので秋は近い?
山頂が見えてから遠いのが、高御位山あるある。酷暑の中、日射をさえぎる物が少ない縦走路では特に遠く感じる。
ようやく山頂に。昨日の酒はすっかり汗で抜けているが、熱中症に気を付けて休憩を多めにとりながら登った。途中、わずかな木陰に飛び込むと、足元にスズメバチが10匹ほどいたのには驚いた。知らずに踏んづけていたらただでは済まない。よく観察すると、どのスズメバチも木の根をかじって、水分補給しつつじっと暑さに耐えているようだ。
当初、小高御位山から北山登山口に抜ける予定だったが、手持ちの水分が底をつき始めたので成井登山口へ下山することにした。稲穂も随分色づき始め、稲刈りももうすぐ始まるのだろう。
市街に降りれば、自販機は当たり前にあると思っていたのは大きな間違いだった。とにかく田んぼだらけで自販機は見渡す限り無い。炎天下のアスファルト歩きでフラフラになりながら、遠くに赤いオアシス(Coca-Cola)を見つけた時は救われた。
宝殿駅まで約5km、歩道のない県道を1時間焼かれ続け、なんとかたどり着いた。
夏の六甲もきついが、高御位山に比べると随分楽に思える。冷房の効いた電車内から、まぶしい積乱雲を見ながら帰路についた。
今回は、グダグダの山行記録になってしまった。
最高点の標高: 296 m
最低点の標高: 4 m
累積標高(上り): 490 m
累積標高(下り): -490 m
総所要時間: 05:12:26
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