勧進滝遡行

ナメ状の斜爆が続く。ふと気がつくと落ち口から全く堰堤が無い。この上流にも汚染源となる人工物は無く、六甲山系では大変貴重なルートといえる。

再び二俣地点。谷の規模は左俣(北西)の方が大きいが、水流に従って右俣(北東)に進んでいく。

しばらくは、小気味のいい段滝が続く。ぬめりもなく水温も低いので、手を長くはつけていられない。そろそろツメが来てもいいくらい登っているが滝は続く。このような遡行が楽しめるのも、梅雨のお陰と言える。

ここは軽くステミングで越えていく。右手を登ってもいいが苔でズルズル、足元に気をつかうくらいなら流芯が楽しい。

苔むしたいい感じの滝は、真ん中の水流を登ります。黒くなっているがぬめりなく登っていける。

段々水流が細くなり、結果的にこのスラブ状の滝が最後になる。見た目によらずフリクションは良好。

最後のスラブ滝を越えると、一気に水流は途絶えツメが近いことが分かる。後は谷筋を登って詰めていくが、冷えた体が温まって丁度いい感じ。

最後の滝から15分ほどで、スカイラインが見えてきた。笹を抜け長峰山の主ルートによじ登ったら、天狗塚に向かうご夫婦とバッタリ遭遇。まさかと言うところから人が出てきたので仕方ないが、相当驚かれた様子だったのでおわびする。

飛び出た所はここのすぐ手前。ここから杣谷峠に向う。

杣谷峠、トイレ前のあずま屋で軽く昼食。見上げると下らない事をする奴に、腹が立つ。そんなに火付けを楽しみたいなら自分の家を燃やせばいい。

目的は達したのであとはのんびりと杣谷道を下って行く。

パックマン沢の門番(私称)の滝も豪快。その上流のスラブ滝も見事に白糸をまとっていた。右の写真は沢ではなく杣谷道。

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