念願の勧進滝登攀

誰もいない天狗塚なので、盛大に装備の天日干しをさせてもらう。小一時間まったりしたので、長峰大好きさんが整備を続けておられる、中央尾根を下ることにする。

途中の樹に「天狗（もしくはヒョットコ）」のお面のようはキノコが生えていたのは、天狗塚だけに洒落ている。

なるほど、２週にわたる激闘の痕跡が見て取れる。これだけ、切断しても微動だにしないのは、両端からの荷重方向が中央に向かって集中しているからだろう。

離断するには、中央に上から斜めに切り込みを追加して、V字状にカットすれば上手くいくだろう。後日、長峰大好きさんも同様の考えだったようで、うまくいったとの報告を頂いた。

気温はまだまだ高いけど、小さな秋が沢山あった。また、大小さまざま倒木がルート上に点在しているのも確認、涼しくなったら整備に入ろうと思う。直後に薄暗い木立の中、変な飛び方の蝶がいるなと思ったら交尾中のコジャノメだった。

麓まで下ってからは、六甲学院に下るのも悪くないが、シル谷地区のほうが道は優しい。日柳川（旧天狗沢）を過ぎれば、フェンスに沿って民家を抜けて市街に入る。

長峰堰堤から架線が続く工事個所は「日柳第二堰堤補強」とあるので、この正面の尾根を越えた六甲学院の裏手の堰堤になる。この尾根から、さっき通って来たフェンスまでは、かなり大きな居住区域だった名残がある。

さて、今日もふじ温泉で汗を流すことにする。ふじ温泉の暖簾にはバリエーションがあって、季節毎こまめに掛けかえられているのが楽しい。

勧進滝遡行

勧進滝は雨が降っても、岩肌をチョロチョロ濡らす程度で水量の乏しい滝だ。逆に冬の氷瀑は、滝身が陽の光を浴びて、杣谷道からでも分かるくらい見事に白く輝く。今日はその勧進滝を登攀しそのまま遡行を考えた。もともと水量の乏しい滝なので、その上流もすぐに伏流して退屈な登りが待っていると思っていたが、嬉しいことに見事にその期待は裏切られた。

rokkopelli.com

2020.07.12