六甲山系、特に摩耶・長峰エリアのバリエーションルートを好んで歩いています

読図を楽しむ

鋭意準備中です。しばらくお待ちください。

2019/3/27更新

あなたは、次のような気持ちになったことはありませんか?

  • 「山と高原地図」の赤線つなぎから、一歩踏み込んだ山歩きがしてみたい。
  • グループ登山やガイド登山から、単独で山に登ってみたい。
  • 目の前に広がる尾根や谷…バリエーションルートにも挑戦してみたい。
  • 地形図やコンパスの重要性は分かっているけど、お手軽だからついGPSに頼ってしまう。

実は、私もそうでした。私自身、登山歴はまだまだ浅いのですが「管理人の部屋」でも書いてあるように、普通の山歩きがどうにも物足りないのです。

そうなると、「読図」に挑戦するようになるのも時間はかかりません。そこでネットや動画、または書籍などから独学で知識を得ようとしましたが、いずれも読図を始めようとするど素人の私にはちんぷんかんぷんなものばかりです。なんども諦めようと思いましたが、なんとか踏みとどまりようやく地形図が「読める」ようになって来ました。

このサイトでは、もっと多くの方が「読図を楽しむ」ことができるようになればと思い、難しい話は抜きにして私なりの解釈でまとめてみました。難しい話は別途、詳しくご案内いたします。

地図は、迷ってから見てもすでに手遅れです。一人でも多くの方に、読図を通し「分かる」「使える」「感動する」登山を提供できればと思います。


A:覚えておきたい地形(地形図)のクセ

Mount Tnigawa

私たちが目にする山や谷は、突然できたわけではありません。何千万年にもわたる火山活動による地面の隆起と、それよりも早い水による浸食によって作られました。地形図は、いわば地球の活動の一瞬を形にとどめたものと言えるでしょう。地形図を読み解くことによって、ダイナミックな山の成り立ちに驚くとともに、山に対し謙虚になれたらいいと思います。

1.基準は1/25,000の地形図

国土地理発行の地形図は、1/25,000の地形図が基準となっています。他の縮尺もありますが、おそらくこれ以上縮尺が大きくても小さくても扱いづらいからなのでしょう。

1/25,000で、距離を求めると次のようになります。

  • 地図上の1cm=実際の250m  式:1cm×25000÷100=250m
  • 実際の100m=地図上の0.4cm 式:100m×100÷25000=0.4cm=4mm
Rokkopelliさん、質問です。「この地図は縮尺が大きい」とか「小さい」って言いますが、一体なんのことなんですか?
摩耶さん
摩耶さん
Rokkopelli
Rokkopelli
1/2500の地図を「縮尺が大きい」といい、1/50,000地図を「縮尺が小さい」っていう、あれですね?
そうそれ!1/50,000の方が数字が大きいのでこっちが「縮尺が大きい」と思うのですが…。
摩耶さん
摩耶さん
Rokkopelli
Rokkopelli
確かに、分母をみるとそうだけどね。でも、この場合は素直に計算すると分かりやすいよ。では、やってみるね。

1/2500=1÷2500=0.0004
1/50000=1÷50000=0.00002

さぁ、もうわかったよね。答えをみると、1/2,500の方が大きい事がわかる。縮尺の大小はこうやって判断するんだ。

なるほど!地図の大小は縮尺をそのまま計算すればいいんですね。ありがとうございました。
摩耶さん
摩耶さん

 

2.等高線の成り立ち

等高線の意味

等高線は、地形を同じ標高でスライスした断面の形を表します。地図の中で一番大切な要素です。

  • 等高線が「疎」=緩斜面
  • 等高線が「密」=急斜面

3.計曲線と主曲線

計曲線と主曲線

等高線には主に「主曲線」と「計曲線」があり、1/25,000の地形図では次のように規定されています。

  • 等高線は10m間隔。
  • 主曲線は細線で表される。
  • 計曲線は太線で50mごと場所により標高の数字が記入される。

4.意外に高い10m

10mの高さの比較

等高線は10m毎に表されますが、逆に考えると10m未満の隆起部分は表現されません。図は、等高線1本分の中に3階建ての建物くらいのピークがあっても、表現されないことを表しています。

実際に、現地で10m近いピークはとても大きく見えます。こんなに大きいピークが、地形図に現れないことが読図によるルートファインディングを難しくしています。

※ルートファインディング:読図を元に、地図やコンパスを使って正しいルートを見つける技術。

5.ピークとコルの見かた

ピークとコル

ピークは周囲より高くなっていて、等高線が円く閉じています。対してコルは鞍部(あんぶ)、キレット(切戸)と呼ばれ、コルに向って道が付いているときは峠や乗越と呼ばれます。コルでは等高線が括弧 )( のように向かい合います。

  • ピークでは等高線が円く閉じる
  • コル(鞍部)はピークとピークの間で低くなったところ。コルでは必ず等高線が向いあう
  • ピークとコルは交互に連続する。これを「稜線」という

6.谷(沢)の付きかた

谷の成り立ち

冒頭で、地形は水の浸食作用によってつくられることは述べましたが、その水(沢)の流れにも特徴があります。

  • 沢はピークかコルに突きあげる
  • 「ツメ」は沢が突きあがった所。源頭とも言う。
  • 沢は、ツメに入ると一気に標高を稼ぐ
  • 尾根と違って起伏は無く、下流からツメまで登りつめる。

7.尾根の特徴

尾根の特徴

尾根はピークに向って、左右が谷になっているところ(切れ落ちている)をいいます。山の用語で「尾根に乗る」とは、まさに尾根の真上にいることをさします。後述のコンパスを使い尾根での方向確認を行う場合は、必ずこの「尾根に乗った」状態で行います。では、尾根の特徴を見ていきましょう。

  • 根はピークから始まり、原則3方向に伸びる(ピークとピークが近い場合は、くっついて5方向の場合もある)。
  • ピークは、道の進行方向が変わる転換点。
  • 道はピークを通るとは限らない。道迷いや、危険防止のためにピークを避けて道がつく場合がある。

8.尾根と谷(沢)の関係

全ての谷尾根

地図上で尾根をたどる時は「下から上」、沢をたどる時は「上から下」が原則。

  • 沢の分岐点は尾根の先端
  • 尾根は沢にはさまれる
  • ピークからルートを読むと支尾根に惑わされる
  • 沢の遡行は上流にいくほど支沢が増える
  • 尾根歩きは下り、沢沿いの登りは迷いやすい

9.尾根と谷の見分け方

谷と尾根の見分け方

等高線の形状から、そこが尾根なのか谷なのがを見ていきましょう。尾根はピークから始まるので、迷ったらピークを探しましょう。

  • 尾根は、等高線がアルファベットの「U」字型に丸くなる。
  • 谷は、等高線がアルファベットの「V」字型に鋭くなる。
  • 等高線が密の時、尾根はガケ、谷は滝の続く峡谷(ゴルジュ)を想像する。

10.隠れピークとコルを見つける

隠れピークとコル

長峰山の天狗塚ピークから杣谷峠までは、地形図上2つのピークしかありません。ところが、今まで覚えた地形の特徴(下記参照)に当てはめるとコルは7つ、ピークは6つ見つけられます。実際に歩いて確認してみると、まさに地形図通りの隠れピークとコルが現れ地図の正確さに驚かされます。

こうした地形図を読み込む「読図」は、ほんのわずかな等高線の変化から実際の地形を想像する作業です。微妙な等高線の場合、正解かどうかは行ってみなけらば分かりませんが、やはり想像して先読みを行うことは大切なことだと思います

地形の特徴

  • 尾根はピークから始まる
  • 谷(沢)は、ピークまたはコルにツメ上がる
  • ピークとコルは交互に連続する
  • ピークは進行方向の変わる転換点

B:コンパスを使う

読図を楽しむ

登山では必要と言われ、一応コンパスは持っているけど使った事ないと言う方が結構いらっしゃいます。もしかしたら、地形図の読図が出来ないと使えないと思ってませんか?

コンパスを使う主な目的は、自分の進むべき方向を地図から導き出すということです。

なのでコンパスを使いこなす練習は、山ではなく家の近所で道路の分岐やカーブ、交差点などでも十分できるのです。これなら、等高線など関係ないタウンマップでも十分ですよね。私も、コンパスの練習は通行人の冷たい視線を感じながら、家の近所の道路で行いました(笑)。

※タウンマップには磁北線を手作業で引いてます。

1.真北(しんぽく)と磁北(じほく)のちがい

コンパスを使う前に、北を表す方法には「真北」と「磁北」の2つがあることを理解しましょう。

  • 真北は、北極点の方向を示します。地図はもともと真北が上になるように作られています。
  • 磁北は、方位磁針のN極が指し示す方向です。磁北は北極点にはなく、現在はカナダの北側の地域になります。

2.磁気偏角と磁北線について

真北と磁北のズレを「磁気偏角」といい、本州では約7度西偏(-7°)になっています。コンパスを使ってルートファインディングを行う時には、真北で作られた地図にこの磁気偏角を書き込んで使用します。この作業を「磁北線を地図に書き込む」といいます。しかし、地形図出力ソフトなどでは、予め磁北線を印刷してくれるものがほとんどなので、手入力の機会は少ないです。

3.コンパスの各名称を覚えよう

4.磁北線を地図に書き込んでみよう

パソコンがあれば、磁北線も入った完璧な縮尺で地形図を出力してくれるソフトが使えます。しかし、場合よっては自分で磁北線を書き込まなくてはいけない場面もあると思います。磁北線の書き込みは、覚えておいて損はしない技術ですので挑戦してみましょう。ここでは、コンパスを使った書き込み方法を覚えます。

  1. 本州の磁北は約7度西偏(-7°)しています。コンパスの、回転リングにある度数メモリは2度(2°)刻みなので、真北(N)からリングを西()方向へ3.5目盛り回します。
  2. 回転リング内の平行線を地図の右端に合わせます。このとき、ベースの長辺はすでに磁北線に合わせて7度傾いているのが分かると思います。
  3. 始めの磁北線を記入したら、後は平行にコンパスをずらしながらルート上に必要なだけ磁北線を入れていきます。

※手動で磁北線を入れるときは、磁針は無視します。また、地図全体に磁北線を引いてもいいのですが、予めルートが分かっているのなら、そのルート上にのみ磁北線を入れるのもいいでしょう。

 

5.コンパスは3ステップで使える

 

コンパスを使うことは、地図上の現在地からの目的地点と、実際の進むべき方向を決定するということ。ただそれだけ。理屈を覚えるより、簡単なのでまずは使ってみましょう。ただし、現在地が分からないと使えないので注意してください。

  • ステップ1:地図上の「現在地」と進みたい「目的地点」にベースの長辺を合わせます。ステップ1では、「磁針」は無視するのでどっちを指していても構いません。
  • ステップ2:地図とコンパスが、ズレないようにしっかり保持します。「回転リング」を回し、赤い「回転矢印」が地図の上方向になるようにしながら、同時に「磁北線」と並行になるように調整します。ここでも、「磁針」は無視です。
  • ステップ3:地図からコンパスを離します。コンパスは胸前で水平に保持。そのまま「磁針」の北を示す赤と「回転矢印」の赤が重なるまで、ゆっくりと体を回転させます。二つに赤矢印が重なった時、「進行線」の矢印が示す方向に進むべき目的地点があります。

後は、進行方向の目先にある立木などを目印にして進んでいきます。目印に着いたら、再びステップ3を行い次の目印を決めます。これを繰り返して、目的地点まで進みます。


C:現在地を知る

現在地の確認は、登山口に立った時から始まります。登山中も常に位置確認とルートの先読みを行い、現在地をロストしないようにしなければなりません。ルートから外れ、現在地をロストするという事は「遭難」を意味します。そうなると、現在地が分かっていた地点まで戻るかGPS機器に頼るほかありません。

ここで説明する「現在地を知る方法」は、間違いなく目的に向かうルート上に自分がいることを前提にしています。たとえば、ルート上の乗っている尾根が特徴のない場合でも、おおよその現在地を知ることができます。

1.現在地を確認するための正置(ノースアップ)

準備中

2.進行方向を決定するための正置(ヘディングアップ)

準備中

3.道の変化や周辺の景色から現在地を知る

準備中

4.山座同定

準備中

5.クロスベアリング

準備中


D.GPSアプリを使おう

準備中


E.地図印刷ソフト

準備中

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