三ツ下谷再訪

三ツ下谷 再訪

~沢が久し振りの知人を連れて、三ツ下谷から掬星台まで~

2021年8月8日

久々に知人が山に登るというので、ならば涼しい沢遊びはいかがと提案すると、是非にとのことで同行することに。

ただ沢を提案したくせに、初級で水がキレイなところは、先日グループで行った三ツ下谷しか思い浮かばなかった。どうせ行くなら、前回巻いて飛ばした川筋も確認しておくことにする。

知人も、慣れていない沢遊びに戸惑いながらも、頑張って遡行を楽しんで頂けた様子。疲れもあると思うので、下山は家に近い新神戸駅の予定だったが、時間と距離、残りの体力から摩耶ビューラインに変更することにした。

遅いスタート時間、慣れない沢、脱渓後の暑さの中での体力消耗度など、初心者との同行で気遣う点が沢山あったのは今後の反省点としたい。


駅を出て西に進み、案内板に従って山田道に向かっていく。目の前に高速道路の高架橋を見ながら、丸山谷沿いを歩いていく。

駅前で地下足袋に履き替えていてら、初老の男性から「ほー、今時地下足袋にワラジかぁ~。どこまで行くの?三ツ下谷?それどこにあるの?」など、質問攻めにあう。

進んで、農作業小屋の先にある橋を渡り、丸山堰堤に寄り道していく。これからも、丸山堰堤の造形美を楽しんでから堰堤を巻くのが癖になりそうだ。

堰堤内から前回は右岸を巻いたが、今日は流れを忠実にたどっていく事にする。やはりルートの全貌は把握しておきたい。ワラジを着けず地下足袋のまま進んで行く。

皆が巻くからには、何かしらあると期待するもただの河原歩き。五分ほどで前回の徒渉ブロックに出会う。確かに巻いた方がよかった。

徒渉ブロックの先は少し沢の雰囲気になってくる。とは言え、また5分ほどで前回山田道から分岐して、二俣地点を徒渉したところに到着する。

前回は、丸山谷の右岸に上がり入渓地点まで髙巻いていった。今日はこのまま沢を歩いていく。

木になるのがこのエリアの地形だ。丸山谷の右岸、左岸ともに平地に研削されており、段差には石積みも確認している。その昔なんらかの建物があったのだろうか、とても気になるエリアだ。今昔マップで確認するも特に変わったものは見つからなかった。

進んですぐ、そばの樹にコシボソヤンマがとまっていたが、適当に撮影をしたのでぼやけてしまった。その先の右岸に、キッチリと石積みされた排水路があったので、やはり上の研削地と関係があるのだろう。

この辺りからサワガニや魚影を多く見かけるようになった。

ようやく沢を遡行している雰囲気になってきたが、まだここは丸山谷だ。右岸には巻き道へ続くと思われる、階段や作業小屋(廃墟)があった。

溺れかけていたカマドウマを救出し逃がしておいた。翅のないバッタで別名「便所コオロギ」と言われ湿気て薄暗い所を好むうえ、このフォルムなので昔は好きになれたかった。

ヒグラシは、地面の上でその一生を終えようとしていた。

水質はまだ良いとは言えないが、それなりに釜をへつったり小滝を越えたりと楽しんで遡行出来るようになってきた。しばらくすると、前回の入渓地点の斜め橋についた。ここで沢装備の準備をし、本番の遡行を楽しんでいく。

再入渓後、くの字の流れの先に最初の3mほどの小滝が現れる。人数が多ければここで腕試しで楽しめるポイントだ。

釜はへそ下くらいだが、水流が集中しているのでそれなりにコツがいる。落ち口の岩のどちらを巻くかで、結果が大きく変わるので面白い。

腕試しの後はすぐに、丸山谷と三ツ下谷との二俣に出会う。三ツ下谷(左俣)へは尾根端から取付き、三ツ下谷唯一の、丸山上流堰堤を巻くのだが、変則なプラ階段ははしごのようで歩きづらい。

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