さて・・・聞きしに勝る濃密な藪地獄への突入となる。大月地獄谷の藪が入門編にすら思える。
「今ならまだ引き返せるかな」と、弱気心が後ろを振り向かせる。
5分ほどもがくと、体が本能的に右岸に向っていた。少し開けた所にトラロープが設置してあった。
トラロープは使うまでもないが、右岸壁沿いの藪の薄い部分をくぐり抜けていく。下にはD3が見えている。
D3手前で、巨岩の壁を下る事になる。いきなりの巨石の出現にちょっとビックリする。
D3は少しだけ戻って、左岸より段々を巻いていくと楽。
天端には可愛い花が咲いていた。ほっと気持ちが和む瞬間だ。
D3下流から伏流していた水流が復活する。ここからは、濡れないようにしながら沢筋を辿って行く。今回学習したのは、沢筋の両岸から覆いかぶさっている藪は、下から持ち上げると勝鬨橋のように、いとも簡単に進路が開ける事だ。下手に巻くより楽でいい。
何とか藪をクリアして、D2の堰堤内に下ってきた。ここはかなり広く堆積物で埋まっている。当然水流は伏流している。
振り返ると2つの大きな谷が合流地点なのが分かる。右俣から降りてきた。
そして堰堤内には、フラットで広めな岩が鎮座している。休憩するのには好都合かもしれない。
D2の下流はとても綺麗な水が溜まっている。ろ過されたての天然水?
D2で藪は抜けているので、すぐにD1へ到着する。ここを登ることも出来るそうだが私には無理と諦める。
無理をせず、左岸より巻いていく。
D1下流、すぐに滑滝がお目見え。左岸流芯脇を下って行く。
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