少し進むと奥に小滝が見え、その先に水晶谷第2砂防ダムがそびえている地点にきた。なぜかKumaさんは、滝を見ると速度が上がってしまう。
小滝の横には、滝口にチョックストーンのようなものを抱えた、節理状の涸れ滝があった。
今日は、念入りな下調べをしてくれたKumaさんに、すべてのルート案内をお任せしている。続く水晶谷第2砂防ダムは右岸からの巻きとのことで、周辺を探すがなかなか踏み跡すら見つからない。
50mほど戻ると、右岸にロープの垂れた巻き道が簡単にみつかった。何のことは無い、先ほどの涸れ滝の滝口に続くルートだった。つまり、巻き道の目じるしは涸れ滝ということになる。
ザレて足元の不安定な急登に、四つ這いで対応する。さらに、お助けロープが藪のトンネルを抜けるが、ザックが引っ掛かってある意味一番もがいた場所かもしれない。
藪のトンネルでもがく所を撮られていた。藪を抜けると平和な道が上流に向かって続き、ザレた斜面を下って再入渓となる。
続く水晶谷第3砂防ダムは正副のダブルダム、左岸からの巻きになるが上部はザレて少しいやらしい感じ。水叩きに溜まった水は、とても澄んでいてそのまま飲めそうな感じだった。
第3砂防ダムの先の二俣地点は右俣へ進んで行く。その先には広河原になっているが、一本調子でなく谷の表情が変わって面白い。
Kumaさん、小滝が見えるとまたまた速度が上がる。この辺りは崩落の巣なのか両岸から岩くずが流れ込んでいる。
今日は濡れることは無いと踏んで、二人ともズルズルに滑る靴で来てしまったから、何の変哲もない所でドボンをしてしまう。
続く堰堤は左岸より越える。越えると水晶小滝はすぐだ。
水晶小滝の手前には、謎のはしごが設置してある。巻き道用なんだろうか?恐らく、堰堤工事の残置物を再利用したものだろう。水晶小滝は右岸より越えていく。
小さくても落ちれば捻挫・骨折は必至、三点支持を確実に行おう。
続くホチキス堰堤には、水抜きにかけて、これも謎のはしごが掛かっている。設計者の癖なのか、ここのホチキスは地味に腕力がいった。水晶大滝はここからすぐ。
堰堤上流は、岩くずが流れ込むように堆積している。ガレを抜け、正面上方に堰堤が見えれば、左手に水晶大滝がそびえる。巻き道は、正面堰堤に進むとありそうだが、今日は水晶大滝を登っていく。
夏なら流心を登れば気持ちいいのだろうけど、濡れるにはまだ寒いのと、二人とも足に自信が無い。まずはロッコペリが登り、念のためロープでKumaさんを確保することにした。
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