7月14日 勧進滝と遊ぶ
今日は前回のようにあまり寄り道をせず、目的の勧進滝一択で向かっていく。昨夜から雨が降っているが、杣谷川の水量にはあまり影響を与えていないようだ。
寄り道しないつもりでも、つい昆虫がいると足を止めてしまう。カミキリムシはやはり恰好が良いし、アオバハゴロモの幼虫も、白がかえって目立ち過ぎていた。
杣谷の斜瀑も水量少な目で、寒谷滝のある堰堤も、砂州が見えている。今日はどちらもスルーして進んで行く。
禁忌の谷をすぎ、右岸眼下に旧杣谷道が見えたら勧進滝への入り口はすぐだ。
今日は、4ルートの開拓に挑戦するつもりでやって来た。
結論からいうと、2年前の黄色ルートしか登れなかった。左半分の立ち木が利用できそうな2ルートは、取付く手前が雨の影響で泥の壁になっており、ずるずる滑るだけで50cm程度しか離陸できなかった。
真ん中の水色ルートは、杣谷川から離陸を試みるも手掛かりがなく何度か落下しロープのお世話になる始末。途中まで黄色ルートで向かい、バンドから上の岩に挑戦するもオーバーハング気味で、レイバックかハンドジャムが決まればクリアできそうだが、ロッコペリには無理な所業。
上流から勧進滝へ巻き上がり支点を構築、一旦懸垂下降でスタート地点に戻る。後述するが、滝の重心線は緑線ルートとかなり北よりなので、黄色ルートで通行する場合は振られに注意が必要だ。
懸垂下降後、カメラを三脚にセットし登っていく。アッセンダーをセットしバンドを登っていくが、ロープが引っ掛からないようにさばきながらの移動は少し手間だ。高度感はあるが、デッキ部分の尖端に立てば黄色ルート全体が見える。
黄色ルートで、ランニングビレイを構築できる支点は1本の樹しかない。もし核心部分で滑落したら、大きく左に振られてしまい、ロープにも影響がでそうだ。
再度、懸垂下降でスタート地点にもどる。今回は勧進滝の重心線に沿って下降している。
続いて、左半分のルートに挑戦する。しかし、泥の壁にどうあがいても50cm以上登れず潔く敗退し、黄色ルートに戻る。
本日2回目の黄色ルートを終わり、店じまいの準備をする。最後は、ロープを回収し勧進滝のきれいな水で装備品を洗っておく。
勧進滝撤収後、のんびり下って杣谷川の最後の徒渉地点あたりにくると、なにやら子供たちの黄色い声がこだましている。
徒渉地点にくると、ライフジャケットとヘルメットをつけた10人ほどの子どもたちが、引率の指導員らしき人に見守られながら、次々と「裸族の滝つぼ」へ飛び込んでいる。
「裸族の滝つぼ」とは、知る人ぞ知る、夏になると全裸で股間を上に向けて、大の字で浮かんでいる御仁がでるのがこの小さな滝つぼだ。ハイキングコースのすぐ横なので、ハッキリ言って公然わいせつの何物でもない。
摩耶東谷まで来ると、朝にはなかった立派なテント村が出来ていた。先ほどの、子供たちの野外活動なんだろうが、この高温多湿ではちょっとかわいそうな気もするが・・いい思い出になるといいなぁ。
下山後、灘丸山公園の東屋で装備の仕分け作業を行い、勧進滝との遊びは終了した。
最高点の標高: 687 m
最低点の標高: 29 m
累積標高(上り): 891 m
累積標高(下り): -927 m
総所要時間: 06:12:20
最高点の標高: 511 m
最低点の標高: 62 m
累積標高(上り): 755 m
累積標高(下り): -679 m
総所要時間: 05:18:26
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