天端から急こう配を見上げる。一応、迷走防止にコンパスをセットする。あとはがむしゃらに藪の崖を登っていく。
しばらく登ると右手より、第三堰堤方向からの踏み跡らしきものが続いていた。だがここは、ハイカーが訪れるのはまれなので獣道だろう。
上流側にも、何とか道に見える踏み跡がつづく。先週登ったルンゼに垂れるトラロープに行きつくと思い、トラバース気味に行って見た。結果は、法面が崩落して終わっていた。
元にもどり、急登を続けると基部とおぼしき岩壁が見えてきた。へつって回り込んでみる。確かに、小さなデッキ状のスペースがあった。これは、上からのぞき込んだ時に見えたものに違いない。
基部はバットレス状になっているので、クライマーなら食指が動くか。一旦戻って、上部デッキを目指して更に急登を続ける。
相変わらず藪に邪魔されながら、枯れた松葉が降り注ぐ厄介な展開のなか登っていく。時間的にそろそろのはず。
急に斜度が緩み、見覚えのある斜面が出てきた。どうやら上部デッキを過ぎてしまったようだ。藪を激下るのも手間なので結局、前回と同じルートでデッキに下って行くことにする。
何はともあれ無事に上部デッキへ到着。小休止を取る。前回にも書いたが、そこそこ広くほぼフラットなここは幕営にも最適と思う。
岩塔の様子をイラストにしてみた。もう少し絵心があればと思う・・。
上部デッキからみた、40m下の第四堰堤。
その向こうには木ノ袋滝が見えている。
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