ここでもしっかりと読んでみる。なんと、シーボルトもここから江戸に向ったとある。当時は、よほど交通の要所だったのだろう。
ここが、近藤池から見ていた縦走路が鳩ヶ峰に降りてくる地点。
街道をはさんで向いが、次のピーク「雄鷹台山」への取りつきとなる。この縦走路は、やはり里山なので終始赤リボンかテープが案内してくれる。
登山口はこんな感じ。ずっと向こうまでピンクテープが見える。郷に入れば郷に従えで、ルーファンの楽しみは無く見栄えは悪いと思いながらも従うしかない。
しばらく急登を続けると、大きな岩が眼前に見えてくる。展望地点の目じるしなる岩だ。
岩の上からは大浦湾が見渡せる。昔は海水浴場だったのに、いつからか牡蠣の養殖いかだで埋め尽くされてしまった。静かできれいだった砂浜も、今では牡蠣殻が累々と積み重なる醜悪な景観となった。子供のころの原風景が、また無くなっていくのは寂しいが時代の流れと諦める。
この先の笹薮には、ダニが沢山いるのが分かっている。先のX山~Z山周辺も危ない。棒切れで左右に笹を払うようにして、葉の裏で飛びつく機会をうかがっているダニを、少しでもふるい落としたい。
このように、終始右手に鉄条網が張ってある。ある意味迷ったら、この鉄条網沿いに歩けば必ずどこかの道に出るということだ。
古いシルバコンパスが埋まっていた。オイルは変色しているものの、手持ちのコンパスと同じように磁針は正確に方位を示していた。
せっかくなので、そばの赤テープにくくっておいた。こんな里山でもキチンとルーファンしている人がいるのだと、妙な仲間意識が涌いた。
雄鷹台山の山頂手前のビューポイント。山頂に眺望はないので、晴れた日には瀬戸内を眺めながらここで休憩すると良い。今日は、目的地までお昼は我慢しよう。
ここがその雄鷹台山の山頂。正面は天下台山へ向かうルート。縦走ルートは写真右から左に進む。奥の藪のなかにダイセル播磨工場の看板が見える。
御津アルプスでは最高峰だけど、天下台山方面にはここから登り返しの野瀬奥山(328m)のように高いピークは続く。とにかく、アップダウンの多いコースには違いない。
背の高い笹薮を抜けると、上半身にまでマダニが取付く。手袋に5mmほどのマダニが付いていたので、ダニ除けを忘れた事を悔やむ。仕方がないので、笹払い棒を作り藪を抜けるたびにこまめにダニを払っておくしかないようだ。
コルにて、大浦から野瀬への十字路を通過する。再び正面の笹薮に突っ込む。嫌だけど仕方ない。
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