更に下って、石杭の上に半透明の笠をかぶった甲虫がいた。「おお、ジンガサハムシ!」を思ったが、金色でなくぼってりとしているので【イチモンジカメノコハムシ】と分かる。餡子に牛皮飴をのっけたような姿が特徴。
ジンガサハムシではなかったが、本日一番の収穫といっていいだろう。これだけで満足の一日だった。
木ノ袋谷出会いで「オトシブミ」を探したが、今年はどこにも見つからない。あと、去年は見ることが出来た「ヒモワタカイガラムシ」も全くいなかった。
足元を見ると、岩と同化した「ニホンアカガエル」がじっとしていた。
角が突き出た異様な形のイモムシがいた。これは【クロモンキリバエダシャク】 幼虫で、やはりシャクガの一種のようだ。
ようやく中流域でも、コアジサイが見られるようになってきた。爽やかなほのかな香りが、離れていても漂ってくる。今の季節ならではの楽しみだ。
もっとひどいコロニーもあったが、よくみると「へ」の字状になってものが多くいた。大量発生すると、樹皮に潜むマイマイガしか感染しないウィルスが反応し、「へ」の字状になって死滅するらしい。
自然の仕組みは本当に良く出来ていると感心する。
【キアシドクガ】杣谷道登山口の下った先にある、小さな祠にくっついていた黄色の綺麗なサナギ。まだくねくね動いていたのでこれから固まっていくのだろう。
ドクガといっても毒は無い。成虫はモコモコのファーをまとった可愛いやつだ。
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