東山で早めの昼食の予定だったが、馬の背で遊び過ぎたたため座る所はなかった。先のカップルも、ここで昼に入っていた。
仕方が無いので東山を下り、すぐ下の横尾南公園でのんびりと昼食を摂った。トイレは無いが、ベンチと水道があるので便利がいい。
妙法寺小学校前の県道22号を渡り高取山に向かうが、今日は別ルートからの登頂を目論んでいるので、いつものショートカットルートを目指す。
取付きを探して山麓を歩いたが、結局それらしいのが無く、結局遠回りをして元の県道に戻って来た。これはとおぼしき場所は、工事で進入できなくなっていた。
高取山山麓を県道に沿って進み、阪神高速の高架の先、「口の川」バス停のある交差点手前、左手の坂を上っていく。
道なりに登って突き当り、広場というか駐車場っぽい場所に出る。そこから尾根に向かって進むと、NTTドコモの通信施設が見えてくる。
看板に「妙法寺兀山」と、書かれていたが何と読むか分からず「パイやま?」だろうと納得して進んで行くが、後に「はげやま」と読むことが分かる。
実は、実家近くの御津アルプス縦走路にはX山・Y山・Z山と変わった呼称の山があるのだ。
取付いてすぐは、ザレた斜面に大量の落ち葉が堆積しているので、とにかくすべって四足歩行になることもしばしば。ほどなくやせ尾根になり、東西の風景が見渡せるようになる。
左手には、先ほどくぐった阪神高速31号が見えてきた。右手にも食指を動かされる雰囲気のいい尾根筋が見えている。夏は焼かれて大変そうだが、今ならやぶも少なく楽しめそうだ。
進んですぐ、鉄塔が見える辺りでキレット状のもろいやせ尾根を通過する。
ないとは思うが、万一落石させて眼下の高速道路まで行ってしまうと、それこそ大事故の原因になりかねない。ここは静荷重でゆっくりと進んでいく。
なんともスッキリとした姿の鉄塔を通過し、高取山の山頂が見える辺りからシダのやぶが濃くなってくる。摩耶山系だと笹になるが、山域によって植生が変わるのは面白い。
この辺りから進路は北から北東へ転進していく。読図をしていると明確に現在地が分かる地点だ。下山時には、西に延びる枝尾根に入り込まないように注意したい。
ちょうど、下って来られたご夫婦から「この先、下っていけますか?道はありますか?」と、道の状況をきかれたので上記の説明をさせて頂いた。なんというか、スマホ頼りはいいが迷わないことを祈る。
シダの茂った尾根を通り、枯れ木でごちゃっとしたところを抜けると縦走路に合流した。場所は、荒熊神社の石段まで2分のところの水平路。石段は登らず小休止をとる。
高取山の神域に入ると、左手の北尾根に取付いていく。もちろん初めてのルートなのでワクワクしている。手前の案内板に「兀山/ハゲヤマ」と振り仮名があった。
気になったので「兀」という漢字を調べると、「コツ・ハゲ」と読むことが分かった。意味は、前者では高くそびえる様、後者では山などに樹木がない様とあった。漢字には意味があるとは言うが、妙に得心のいく結果に思わずニンマリ。禿(ハゲ)は説明するまでもないが、剥(ハゲ)も合わせて同音同意語を一つ覚えることが出来た。
人間、何からでも学ぶことが出来るもんだ。
尾根道にはなぜかタヌキが祀ってあった。高取山の縦走路からは見ることはできないが、尾根道からだと、鵯越駅から菊水山・鍋蓋山・掬星台までが見通せる。
尾根道を通りたかった理由はもう一つある。縦走で疲れた体をおして、御本社から奥の宮までの、見上げる階段を登る気になれなかったから。尾根筋なら楽に山頂に行けるので、今度は境内概念図を参考にぐるっと回ってみよう思う。
寄り道して遊び過ぎたので、どうやらこの辺りで時間切れ。下山を西代駅に変更し下っていく。途中、野良を含め高取山周辺は猫が本当に多いと思う。
中でも、アメリカンショーヘアの雑種とおぼしきものや、まるでタキシードを着たような猫まで、単調な一般路にあって色々と楽しませてくれる。動物好きにはたまらない。
下山後の反省会は、行きつけの御影の居酒屋。日曜は平日と違って、おばんざいメニューが出るので楽しみだ。冬でもキンキンに凍ったジョッキでビールを提供してくれる。ごちそうさまでした。
最高点の標高: 346 m
最低点の標高: 13 m
累積標高(上り): 1069 m
累積標高(下り): -977 m
総所要時間: 05:54:03
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