貴船の滝の巻き道は、はしごとホッチキスを登っていき、太い根が絡まる岩稜を登るようについている。手足は豊富にあるので問題なく登っていける。
滝口横には、支点用の捨てロープやアンカーがあるので一定数の方が登られるのだろう。いつかは登ってみたいと思うがいつのことになるやら。
【遭難の碑 碑文】
山に抱かれて 夏は緑に抱かれていた 緑は風に吹かれて木になった 木は森になった 森は山になった その腕中を今日も僕らは歩いている 何かを見付けるために 敬宏
貴船の滝の上流の岩に遭難の碑が埋め込まれていた。1992年7月、滋賀県立 東大津高等学校の武田敬宏君が、貴船の滝の登攀練習中に不慮の事故によって亡くなったようだ。合掌。
しばらく沢沿いを進むと、分岐点に差し掛かった。下山中のパーティーは大擂鉢へのトラバースルートに向かうようだ。
しばらくすると、チョックストーン滝に到着。今日は滝下まで行って下見だけで満足する。登山道は手前で左岸⇔右岸に徒渉するが、増水時は登山靴では難儀するだろう。
その先すぐ七遍返の滝が見えてくる。手前の不安定は丸木橋は、なかなかスリリングで面白い。
滝壺まで下り水中撮影をやってみるが、本当に透明度が高く水中メガネがあればしばらく潜水していたいくらいだ。その後は滝を左岸から巻いていく。
続く5m大のチョックストーン滝は、左岸から楽に越えていける。すぐ上には巻き道が通っている。下り時間を1時間30分、15時半にはガリバー旅行村に着きたいと思っているので、この滝を巻き上がった先で折り返しとする。
下山はワサビ谷へのトラバースルートを大擂鉢まで下っていく。危険なクサリ場を一気にパスできるので、気軽にハイキング気分で歩いていける。
JackDaniel ガリバー像の背中 近江高島駅ホームより
15時10分にはガリバー旅行村に無事下山できた。16時05分バスには時間があるので、沢装備の整理と着替えを行うのにサニタリー塔横の流し場を利用させてもらった。
サッパリしたところで、プチ反省会をJackDanielで行った。6ozのフラスコなので、2人で楽しむには十分な量をいただける。山ではこのミルクピッチャー(30ml)が、取っ手もあり容量的にも扱いやすい。
バスから電車への乗り継ぎは、とてもタイミングがいいので待ち時間はほぼ無く帰路につくことが出来る。
驚いたことに、京都駅で新快速待ちをしていたら、手の平にヒルが喰いついたところだった。いったいどこから?と、思ったが恐らくザックのどこかに紛れ込んでいたのだろう。引きちぎったのはいいが、2時間ぐらい出血が止まらなかったのは面倒だった。
今回はログを取り忘れていたので、地図が添付出来ないことをお詫びしたい。
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