すぐ上にあるF3は10m程の「くの字滝」。Hさんいわく、いつもは高巻きしてたので間近に見るのは初めてとのこと。ロッコペリはここでも思案する前に体が反応、オンサイトで登り始める。
2/3まではホールド&スタンスは豊富にあるが、残りのぬめったスラブが厄介だった。下から見ている方も怖かったそうだが、ロッコペリも先のグランドフォールがあるので怖かった。落ちたら洒落にならない高さなので、慎重にならざるを得なかった。
滝口そばでは、しっかりとした立ち木があったので利用したが、アブ除けに持ってきたラケットが引っ掛かりクリアに手間取った。
結局、強引に体を引き上げたのでラケットは折れてしまったが、そんなことには構ってられない。後続のために速攻で支点を構築していく。
Hさんは、果敢に別ルートを攻めてくる。Oさん、Sさんも臆することなく無事にクリアできた。ロッコペリ含めメンバーは、ガチンコの沢屋ではないのでトップロープで楽しむのが丁度いい。
続くF4は約30mの斜滝。春先は水流傍を楽に登れたそうだが、今日は苔がヌルヌルなので最後まで巻くことにした。滑ったら、はるか下まで止まらないのは怖い。
滝上で遅めの昼食を摂る。Sさん提供のキュウリの浅漬け、Hさん提供の冷凍ミカン、Oさん提供の冷凍ヤマモモ、本当にごちそうさまでした。ロッコペリは、何も提供する物を用意していなかった。反省しきり。
続くF5も10mくらいか。今日は時間切れのため、次回の下見をしようとHさんが途中まで登っていく。下1/4はいいとしても、残りのスラブをどう攻略するかがカギとなるだろう。
後すこしで谷と別れ天狗岩尾根(仮称)を登るので、沢との別れを惜しみつつ最後の小滝群を楽しむ。見て頂くと分かるのだがワラジが全く汚れていない、それくらい水質がいいということだ。
渓相が明るくなり、二俣地点が来れば遡行終了地点となる。天狗岩尾根の尾根端がそこにある。尾根端は広い小上がりになっているので、ゆったりと装備解除できるのがいい。
後は尾根沿いに、天狗岩までの標高差130mを一気に登っていく。脱渓後のあるあるだが、暑さに加え、ぬれて重量増になった装備を背負っての登りはかなりキツイ。一気に体力を持っていかれるので、下山時は一層の注意が必要だ。
天狗岩を後にし、一旦下ってからの笹薮の登りを過ぎると石楠花山に続く一般登山道に出る。今日は、時間も押しているので炭ヶ谷経由で谷上駅に下山する。
よく人からは「暑い中、山に登って大丈夫か?」と、聞かれるが、下山後の炎天下のアスファルト歩きが一番つらいと答えるようにしている。今日も、下山口から谷上駅までの30分が溶けそうだった。
最高点の標高: 642 m
最低点の標高: 243 m
累積標高(上り): 608 m
累積標高(下り): -603 m
総所要時間: 07:11:49
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