標高点 知らないと探し回る羽目に

【見つからない標高点のナゾ】

登山を始めある程度レベルが上がると、読図という壁がやってくる(と思う)。

そして、山行での高度の目安になるものが、地図上の標高点に示されている数値になる。

下図の、摩耶山周辺の地図を見て頂きたい。

よく見ると、三角点の場所の標準点の数値は摩耶山「698.6」天狗塚「687.8」とメートル以下の1位まで表記されているのに対し、他の標準点は摩耶山「702」木ノ袋谷「608」となってる。実際に、木ノ袋谷の「608」を探して、その場所にあろうはずの石柱を何度も探しましたが見つからなかった。同じく摩耶山の「702」も同様に多くの方が探してる。

物事には全てルールがある。もちろん地図作製にも厳密なルールがあるはずなので、国土地理のHPを精査すると、きちんと標準点を決めるルールが解説してあった。

HPによると標準点を決めるのには、「現地測量」と「写真測量」の2種類がある。「現地測量」は文字通り現地で人が測量を行うので、基準となる三角点の石柱が設置されている。数字の表記も「・698.6」と小数点以下も正確に表記する。対して、「写真測量」は地理院の技官が航空写真を元に決めるので、そこには目安となる石柱は存在せず、数値も「・702」と目安程度になるようだ。

分かってしまえば、スッキリするがやはりそこに何かあるのではと探してしまうのも人の性。

ちなみに、摩耶山の「・702」は写真測量になるが、GPSアプリを使っていくら周辺を調べてもそんなに高いところは見当たらない。昭和54年発行の地形図には「702」の表記はないので、それ以降の写真測量での「データ誤差の範囲」といったところなんだろうか。まあ、今更間違いでしたなんて言われても困りますが・・・特にCafe702さんはね💦。

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